快晴野球連盟野球部

第九話

〜ピヨカーブ〜



快晴だ。

7月18日 AM7時 快晴グラウンド

水戸澤 「プロ〜に勝利〜プロ〜に勝利〜」

吉本 「うかれてんじゃねえ!これからが始まりなんだよ。」

井上 「そうだぞ、だいたいプロがアマチュアに本気だすか?」

水戸澤 「そうか?」

吉本 「それより、斉藤さんだ・・・。お見舞いを拒否された・・・。」

水戸澤 「え?」

里中 「はずかしいんだろー。でも顔合わさないなんてひどいな・・・。」

三井 「監督もなんにもいわないしね・・・。」

吉本 「それより8月には全国社会人野球大会もあるし・・・。投手ローテーションも組めなくなるな。」

水戸澤 「ついにオレの出番だな・・・。」

吉本 「それはありえねーよ。」

鈴木 「エースはこのオレになるのか・・・。緊張する〜。」

吉本 (なぜきみ達は自分のことばっかなんだ・・・。斉藤さん・・・・。)

7月19日 オフィス内

水戸澤 「腹減った。早弁じゃ〜。」

はげちょ〜 「こらー水戸澤ー!まだこの書類が残ってるじゃないか!」

水戸澤 「おお!はげちょーのおでましか!?」

はげちょ〜 「またはげといった!減点50!給料半分!!」

水戸澤 「そんなことされたら生きていけませんよ(泣)」

その時オフィスのドアが開いた。

がちゃ

「大変だ!!課長が辞表をだした!!」

「ええ!あの水野課長が・・・」

水戸澤 「退職かよ〜。まあオレにはどうでもいいけど。」

吉本 「次の課長はだれだろうな・・。」

水戸澤 「はげちょ〜じゃねーの?」

吉本 「そうかあ?ってランクダウン?」

がちゃ

米田 「私が課長に任命されたぞ!!」

「すげー。すごーい。」


三咲 「闘志さん!おめでとう」

米田 「ありがとうみんな」

水戸澤 「すごいなー」

吉本 「なんだあ」

米田は大学まで野球をやっていて快晴にはいって一年で課長の座をとったのである。

水戸澤 「やっぱりすごいな。」

そして午後

キーン!!

湯舟 「オーライオーライ」

ポロ

「へいへーい」

吉本 「湯舟さーん。ドンマイ〜。」

湯舟 「ちっくしょ〜。」

たったったったった

水戸澤 「ちっくしょ〜米田さんのせーで練習時間が減っちゃったじゃないか。」

たったったった

水戸澤 「ついた〜。」

吉本 「おせーぞ」

今岡 「仕事かい?」

水戸澤 「そうですよ今岡さん。」

今岡 「オレも仕事が最近いそがしくてな・・・」

かきーん

「あっ!今岡さん危ない!」

今岡 「へ?」

今岡が後ろを振り向いた瞬間。

バコッ

ボールが今岡に激突した・・・。

今岡 「☆□△○☆〜」

水戸澤 「大丈夫っすか・・・。」

バタッ

須波 「救急車・・・・・・」

里中 「そんなもーんいらーん!今岡〜根性だ〜!!」

井上 「そうだぞ今岡。ボールが当たったぐらいで。」

今岡 「〜〜」

そして

ずばーん

吉本 「ナイスボール!!」

鈴木 「何キロぐらいでた!?」

吉本 「145キロぐらいでましたよ〜。」

鈴木 「よーし!それじゃあ今度は150キロだ!」

びゅうーーーズバーン

吉本 「145キロぐらい。」

鈴木 「ありゃ?変わんなかった?」

水戸澤 「おーい松中さーん。キャッチャーお願いします。」

松中 「いいだろう。この松中様が相手になってやる。」

水戸澤 「じゃあいきますよー。」

びゅーーー

バシッ

松中 「お・・・おいこのストレートが全力投球か?」

水戸澤 「いえいえまずは軽ーく。次は全力ストレートいきます。」

びゅうーーー

バシィッ

松中 「130キロ代じゃねーかー。」

水戸澤 「ははは・・・僕は変化球投手なんですよ。次はピヨカーブいきます。」

びゅ〜

クイッ!!

松中 (すごい変化だ!)

バシイ

松中 「ストレートとかわらない速さで大きく変化するカーブ。すごいな。」

水戸澤 「いえいえ」

松中 「こん球を吉本は取れねーだろーな。」

バシ

吉本 「なんだと松中さん!オレに取れない球はありませんよ。」

水戸澤 「それならとってみ〜」

吉本 「いやだね。」

水戸澤 「やっぱり取れねーんだろ」

松中 「そうだな。下手だから」

吉本 「!!わかったよ取ればいいんだろ取れば。」

ざっざっざ

監督 「斉藤の穴は鈴木だけではふさげない・・。水戸澤が動く番か・・・。」

吉本 「よっしゃーきてみろーー。」

監督 「ん?吉本がミット構えてるぞ。相手は・・・。水戸澤か・・・。」

松中 「吉本。取れなかったら晩飯おごれ。」

水戸澤 「おれも!」

吉本 「まあいいだろう・・・。絶対取るし。」

監督 「そういえば水戸澤の投げるところをあまり見たことがない・・。投手ローテに加わるかもしれん。監督の私がみておかなくては。」

水戸澤 「いくぞーーピヨカーブだ!!」

びゅうー

吉本 (たしかピェカーブとかいうのはかなりの変化量だったな・・・。しかしどこで曲がるんだ?)

監督 (130キロ代のストレート?たしかカーブといってたが・・。」

きゅるきゅる・・・・

クイッ

吉本 (ここか!!)

監督 (!?)

バシイ

ボールは吉本のグラブにあたりはじかれた。吉本はその変化にタダ呆然とするだけだった。影でみていた監督も・・・・。

松中 「ふん、口だけか」

水戸澤 「ごちそうさまです」

吉本 「・・・・・・・・・・・」

松中 「どうした?オレが取って見せてやる。」

といって松中はしゃがみミットをかまえる。

水戸澤はいつものフォームから投げた。

びゅうーーーークイッ

バシッ

松中 「どうだ?」

吉本 「夢でも見てるみたいだぜ。」

監督 (あのカーブを松中は楽々取るとは・・・。これまで斉藤の球を一年受けてきた吉本が取れないのに。次の試合早速だしてみるか・・・。)

この日。水戸澤達は次は7月の20日に試合があると知らされた。はたして水戸澤の出番はあるのか?斉藤がいない中快晴は・・・・・・・・・・。

そして7月20日

続く


なんか半端でした。久しぶりなので少し前とイメージが違うような感じがします・・・。

水戸澤の口調が変わったように・・・。なんか松中が主役にみえてきた・・・。

次回はついに十話です。水戸澤がマウンドに立つことはあるのでしょうか?


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