快晴野球連盟野球部

第三話

〜入部試験!?〜



同じく7月10日
快晴だ

吉本 「入部試験を始めるぜ。」

水戸澤 「なんでも来い。」

吉本 「第一試験は簡単。お前はピッチャーらしいな。まずはコントロールテストだ。」

水戸澤 「ふふふ・・・なんだなんだ、コントロールならオレの得意中の得意だぜ!さっそくお前えの負けだぜ!」

吉本 「それはどうかな?オレの守備位置はキャッチャーでな、オレがミットを構えるからまずそこに投げれるかどうかだ。」

水戸澤 「へん、投手にとって一番簡単だぜ。」

吉本 「それはどうかな?おれはミットを構えてるだけだ。一ミリずれてもおれは取らないぜ。」

水戸澤 「わかったわかったよ。さっさとはじめようぜ。」

吉本 「わかったよ。」

里中 「プレイ!!」

三井 (あ〜なんで僕が打席に入ってないといけないんだ〜。しかも絶対一歩も動くなだぜ〜すっぽ抜けてきたらどうすんだよ・・・。)

吉本 (まずはど真ん中でいいか・・・・。)

吉本がミットを構える

水戸澤 「ど真中だと〜楽勝過ぎるぜ!!いいか〜みてろ〜!!」

水戸澤がモーションに入った・・・オーバースローで・・・

投げた!!

びゅっーー!!

三井 「え?」

里中 「は?」

吉本 「ふふふ・・・」

なんと水戸澤の投げたボールはど真中から離れた内郭高め・・・・

吉本 (だめだなあ・・・ん?)

クイッ・・ピョ・・・バシッ

カーブだった・・・・しかもミットにみごと入った。

水戸澤 「ふっふっふ・・・みたか先輩達!これがオレの魔球ピヨカーブだ!!」

吉本 「は?なんだって?ピェカーブ?なんじゃそりゃあ?風に吹かれるひょろ球か?」

(いや・・・いまのはいままでにない変化だ45センチは変化したぞ・・・?しかもコントロールも完璧だ。こんな奴にこんな力があるとは・・・。)

水戸澤 「さあ!どうだみたか!早く次の位置にミットを配置しろ!!」

吉本 「さーて次の試験に移る。」

水戸澤 「ああ!逃げるのか?」

吉本 「いやちげえよお前のボールなんて受けてたら手が腐る」

水戸澤 「ふん!俺だってお断りだぜ、さっさと次の試験に移せ。」

里中 「よ〜し次の試験は打撃だぜ。」

吉本 「よっしゃ打撃だな。」

水戸澤 「え?なんで打撃なんだよ。俺はピッチャーなんだぜ。」

吉本 「てめーはプロか、投手だからって指名打者形式じゃねーんだから、打てなきゃしょうがねえだろ!」

水戸澤 (こいつ絶対受からせないつもりだな。)

水戸澤 「ふ・・・俺はこれでも大学で9番だが打率.268割だぜ。バッティングマシーンやてめーのひょろ球じゃあ俺は崩せねーぜ。」

吉本 「なにいってんだよ。バッティングマシーンなんかでやるわけねーだろ。実戦だよ。」

里中 「しかも投手は何を隠そう、家のエースさんだよ。」

水戸澤 「え・・・・エースだって!?」

吉本 「斉藤さん呼んでくるわ。」

三井 「水戸澤さん・・・勝ち目ないっすよ・・・。」

吉本 「こいつです。斉藤さん」

斉藤 「きみかい?僕に挑戦するっていうのは。」

水戸澤 「えええ〜?とんでもない挑戦なんて・・・」

バキッ

水戸澤 「いって~」

吉本 「馬鹿野郎!試験だよ」

水戸澤 「でもいきなりエースと対決なんて・・・・俺ピッチャーだし。」

吉本 「ピッチャーだからピッチャーだからってそんな言い訳は通用しないんだよ!。文句言うなら不合格だ。」

水戸澤 「仕方ねえな・・・。」

斉藤 「なんでもいいんだけど早くしてくれない?今日仕事もまだ残ってるんだ。」

水戸澤 「わかりました、始めましょう。」

そして・・・

里中 「プレイ!」

斉藤 「よっしっ!いくよ!」

ビュッー

水戸澤 「うりゃあ〜。」

ブン!

ズバーン

里中 「すっとらーいく」

吉本 「斉藤さんナイスボール!」

水戸澤 「な・・・なんだー?速すぎないか!?」

吉本 「おっと文句か?それより振り回してるだけじゃあたらないぜー。」

水戸澤 「別に」

斉藤 「まあ140キロは出てるからね。」

吉本 「さあ二球目いきましょー。」

ビュッーッ

水戸澤 「もらった〜。」

クイッ

(スライダー!?)

スカ

ズバーン!

里中 「ツーストライーク」

斉藤 「もっとボールをよく見なきゃ。」

吉本 「さいとーさん、可愛そうですよ。もうすこし手抜いてやってください。」

水戸澤 「そんな必要ないですよ。斉藤さん!三球勝負だ。」

斉藤 「ラスト一球だな。いくよ」

ビュッー!!

水戸澤 「ここだー!!」

カーーン

水戸澤 「しまったぁ〜。」

バシッ

吉本 「キャッチャーフライトはなさけないぜ。」

斉藤 (期待はずれだったな・・・。)

水戸澤 「ちくしょ〜」

吉本 「とんだドマヌケだったぜ。失格失格。はい帰れ帰れー。おつかれー。」

水戸澤 「まてよ、最初の試験は合格だったんだから1−1の同点じゃねーか。」

吉本 「ドマヌケだなてめーは、試験はすべて合格できなきゃだめなんですよー。」

水戸澤 「うわああ!!むかつく〜!!!」

吉本 「さっさとてめーのそのもってるユニフォーム監督に返して来い。」

水戸澤 「ふん!いやだね。」

里中 「おいおい水戸澤それは男と男の約束だぜ。ようし!俺が返してきてやる。」

里中 「ん?なんか古いやつだなこれ。」

里中ははっとした。

・・・・・・・・・・・・

吉本 「里中さん?どうしました?」

里中 「なあ吉本。こいつは合格だ。」

吉本 「え?」

水戸澤 「まじ?」

三井 「よかった・・・」

吉本 「なんでですか里中さん!聞き捨てなりませんね。こいつは間違えなく不合格ですよ。」

里中 「水戸澤・・・このユニフォーム。監督からもらったのか?」

水戸澤 「え・・・ああそうですけど。」

吉本 「だからなんだって・・・。まさかこれ・・・。」

里中 「そうだ・・・・お前も聞いただろう。これはあの大蔵さんのユニフォームだ。」

吉本 「なんだって?なぜそんなものをこいつに・・・。」

里中 「それは多分・・・・監督がこいつのことを認めたのだろう。」

水戸澤 「え・・・てことは俺はチームに残っていいのか?」

里中 「監督が認めたなら俺たちはさからえねーよな吉本。いいだろう!合格だ!」

水戸澤 「やったーーー!!」

吉本 「いっとくが水戸澤、俺はまだお前のことなど認めてねーからな。先輩の言うことには逆らうんじゃねーぞ。」

水戸澤 「そんなことわかってるよ。」

吉本 「あんだと口の利き方に気をつけろこの野郎!!」

水戸澤 「わーかったよ!」

三井 「あわわ・・・・大変なことになってきた・・・。」

斉藤 「楽しくなりそうだ。」

7月10日 快晴野球部 入部

湯舟 「俺の出番がなかったような・・・。」

続く


二話へ 四話へ
SEO対策 ショッピングカート レンタルサーバー /テキスト広告 アクセス解析 無料ホームページ 掲示板 ブログ