快晴野球連盟野球部

第二話

〜大物新人?〜



7月10日 水戸澤は快晴連盟に入社した。

快晴だ。
いかにもというほどのスポーツ日和 野球日和だ。

快晴連盟本社内のオフィスでも、暑苦しいにらみ合いが起こっていた・・・。

吉本 「こい、おめーの腐った根性叩きのめしてやる。」

水戸澤 「ふ〜んオレに挑戦ってか。」

吉本 「先にグラウンドにいってる、逃げずにこいよな。」

水戸澤 「誰が逃げるかってんだ。それよりお前こそ怖くなって逃げ出すなよ。」

吉本 「てめーなんて全然こわくなんてないぜ。まあ楽しみにしてるぜ。」

スタスタスタ・・・・・

吉本がオフィスを出て行った。

水戸澤 「部長・・・あの生意気な奴なんていうんすか?」

部長 「あいつの名前は吉本 陽太(よしもと ようた) 三ヶ月前に入社してきた奴だ。生意気で人の言うことなんて聞きやしない・・。」

水戸澤 「なんだ・・・あんまりオレと変わんないじゃないですか。」

部長 「しかし野球の実力はずば抜けていい。三ヶ月で快晴野球部の四番までのぼった奴だ野球の実力がなければとっくにクビなんだが。」

水戸澤 「大丈夫大丈夫!野球の実力ならオレの方が百倍上だぜ!タダの見掛け倒しの奴とは全然違うぜ。」

部長 「まあとりあえず社長に挨拶して・・・それから社内を・・」

水戸澤 「じゃあグラウンドで部員の人に挨拶してきます〜では〜。」

タタタタタタタ

部長 「いっちゃった・・・。」

快晴野球連盟グラウンド

タタタタタ・・・・ズバーン!バシッ!アウト〜

水戸澤 「へ〜なかなか強そうなチームだな。」

「ん?なんだお前?練習中だから関係者以外立ち入り禁止だぞ。」

水戸澤 「ん???あ〜オレ今日快晴に入社した。水戸澤っス、それでチームに入部したいんですが・・・。」

「ん?・・・・・・・・あっ!そうかそうか!チームに入りたいのか!」

水戸澤 「そうなんですよ〜それでさっきこのチームの吉村ってやつに・・・。」

「吉本だろ・・・・あいつまたなにかしたのか?まあいいやオレは湯舟。チームで一番年上でチームの長距離砲だ。」

水戸澤 「よろしくお願いします湯舟先輩!!とりあえず吉本っていう奴に会いたいのですが・・。」

湯舟 「まあとりあえず先に監督に挨拶にいってこい。吉本ならまだきてねーからよ。」

(あれ?あいつ先にいったはずなのに・・・。逃げたんだなあの野郎・・・うひゃひゃ)

水戸澤「ありがとうございます。湯舟先輩」

湯舟 「おう!」

水戸澤「・・・・・・監督どこにいるんすか?」

湯舟 「監督はな・・・・」

グラウンド管理事務所

監督 「さてと・・・・たしか今日は新人がくるといってたな。いってみるか・・・。」

ガチャ

水戸澤 「しつれいしまっす!」

監督 「むちゃくちゃ失礼だ・・ノックもしないで。」

水戸澤 「ははは・・・スイマセン、今日から快晴野球部に入部する水戸澤といいます。よろしくお願いします。」

監督 「きみか今日来る大物新人というのは。」

水戸澤 「あれ〜?やっぱオレ有名人だった。大物なんて〜あはは」

監督 「ポジションは・・・投手らしいな。」

水戸澤 「ええ!?わかるの!?いや〜さすが監督〜」

監督 「きみが手紙に「大学で奪三振記録を塗り替えて二回完全試合達成した大物」と書いたんじゃないか。」

沈黙・・・・・

水戸澤 「え?あっそうでしたっけ〜?いや〜はずかしいなあ〜もう=^^=」

監督 「でも実力は本物らしいな、期待してるよ。」

水戸澤 「はい!よろしくっス」

監督 「よろしくな、私は監督の小笠原 長打(おがさわら ちょうだ)だ。」

・・・・・・・・・・

監督 「さっそくユニフォームを渡したいのだが・・・。新品がないのでしばらくこのお古のユニフォームを使ってくれ。」

といって監督は水戸澤に汚れたユニフォームを渡した。

水戸澤 「へ〜・・・・ん?名前が書いてありますよ。なになに?」

大蔵 幸一 (おおくら こういち)

水戸澤 「大蔵・・・幸一ってだれですか?」

監督 「ああ・。快晴のエースだったんだが。不運な事故で・・・」

・・・・・・・・・・へ?

水戸澤 「え?(なんか呪われてないか!?」


監督 「あいつはすごい奴だった。あいつがいたころには豪雨にも勝てたんだが。」

水戸澤 「ごうう・・・?ってなんすか?」

監督 「ここ数年東京都社会人野球大会で優勝している強豪チームだ。」

水戸澤 「ふ〜ん」

監督 「とにかくな・・・大蔵はエースで四番をやっていてチームで一番・・・いや県で一番の実力者だった・・・。しかしあんな事故で・・。」

水戸澤 「事故・・・。」

監督 「ああ・・・・近くの山で土砂崩れがあってな・・・・たまたま近くを通りかかった大蔵も巻き込まれて・・・・。」

水戸澤 「・・・・・・・・・・・・」

監督 「とにかく。難い話はなしだ!がんばれよ。」

水戸澤 「はい!」

そして・・・・

「お!!きみが新人君か!オレは中城 健太郎 (なかじょう けんたろう)よろしくな!?」

水戸澤 「え?どっかでお会いしたような・・・。ああーー!!!」

そいつはまぎれもなくあの忘れもしない甲子園で水戸澤からホームランを打った中城だった。

水戸澤 「まさか・・・あんた高校「札幌商業」じゃなかった?甲子園で一回戦にホームランを打った・・・・」

中城 「ええ!?なぜそれを・・・・まさかきみ・・・。僕のファン?」

水戸澤 「は・・・?違いますよオレは水戸澤 大成(みとざわ たいせい)ですよ。水戸澤。」

中城 「あ・・・あ・・・あーーーーーー!!!思い出しましたよ。あの僕にホームランを打たせてしかも滅多打ちにあってくれた。甲子高校の水戸澤さんだね!いや〜ありがとう!本当にありがとう。」

水戸澤 「そんな過去の事・・・・・・。」

中城 「まあまあ!あれは僕達の実力だし!仲良くしましょ〜ね〜。」

といって中城はご機嫌でグラウンドを去ってった。

水戸澤 「まさかあいつと一緒なんて・・・。」

「ん?ああお前が新しく入ってきた水戸澤か!」

水戸澤 「はい・・・貴方は?」

「ん?オレは・・・いいか?聞いて驚くな!?オレは世界のミスターサードベースマン里中 長介(さとなか ちょうすけ)だ!!」

水戸澤 「聞いたことないです・・・・。」

里中 「ん?まあいいだろう!それより新入部員には入部テストというのがあって失格だったら即退部だかんな、さあこい!!」

水戸澤 「え?そんなこと監督いってなかったけど・・・。」

里中 「お〜い新入り君がきたぞ〜」

「お〜きみが大物新人さんですか?僕は三井 智(みつい さとる)です。よろしく!ちなみに守備位置はセカンドだよ。」

水戸澤 「あ・・・よろしくおねがいします。ところでいまから里中さんが入部テストするって言ってたんですが・・・。」

三井 「え?そんなのないよ・・・・里中先輩・・・嘘はいけませんよ。」

里中 「なんだと〜!!とりあえずやるんだ!絶対やるぞ!」

三井 「里中先輩は頑固なもんで・・・。でも不合格でも退部はないから。」

水戸澤 「あっその点は大丈夫です。絶対合格ですから。」

里中 「へ〜お前自信あるのか、よし!早速始めるぞ。」

「ちょっとまてーーーい!!!!」

里中 「だれだ?」

吉本だった。

吉本 「はあ・・・はあ・・・・おいてめー水戸澤ああ!!てめえどこいたんだよ。思わず逃げたのかと思ったぜ・・・・ゼェ・・・ゼェ・・・・」

水戸澤 「お前こそさっきはいなかったじゃねーかよ。」

吉本 「あ・・・あれはチョットな・・・・まあそんなことはどうでもいい!とりあえず里中先輩、テストはオレにやらせてください。」

里中 「ちっ・・・・しかたねぇ・・・・なにかわけありみたいだから今回はやらせてやるよ。」

吉本 「いいな、負けたら即退部だぜ。」

水戸澤 「ふんっやってやろうじゃないか!俺の実力見せてやる!」

三井 「あわわ・・・・水戸澤さん暴言は抑えて・・・。吉本さん、そんな約束監督に認められませんよ。」

吉本 「三井は黙ってろ。始めるぞ。」

水戸澤 「よっしゃあ・・・やってやろうじゃねーか。」

二人の間で火花が散った

三井 「あわわ・・・大変だこりゃあ・・。」


続く


第二話も無事完成しました。今度はちゃんと自己紹介を入れられました。

ちょっと暴言多いです・・・。すいません、それが水戸澤なんです・・。


一話へ 三話へ
SEO対策 ショッピングカート レンタルサーバー /テキスト広告 アクセス解析 無料ホームページ 掲示板 ブログ