湘南スカイヤーズ

国雪 浩孝編 第1話



天気がいいぜ
でも、病室から見る青空は好きじゃない
好きじゃないんじゃない。大嫌いだ。自分が暗い気持ちになっているのにそれをあざ笑うかのように、見下ろしているかのように見えるからな
この話は俺が日本シリーズで肩を壊してから手術までの話なんだ。

湘南病院

国雪「明日が手術か」

看護婦「国雪さん、肩はあまり明日まで使わないようにしてくださいね」

国雪「はーい」

国雪の母「浩孝。大丈夫?明日、手術だからね、心の準備はしときなさいよ」

国雪「大丈夫だって。俺もいつまでも子供じゃないんだぜ」

国雪の母「そう。あ、そういえば今日の3時に保見沢さんっていう人がお見舞いに来てくださるそうよ」

国雪「ほんと?保見さんが?よっしゃー!」

3時

コンコン

国雪「どうぞー」

ガチャ

保見沢「よ〜う!国雪〜!」

唐居「しつれーっす!」

卓橋「こんちはー!」

国雪「唐居も!卓橋も!ありがとーう!」

架界「よっす!」

中倉「こんにちはー!」

国雪「お前ら!来てくれたのかー!」

ガヤガヤ・・・

こうして俺は手術までの短い時間を大切な仲間とともに過ごしたんだ

次の日

国雪「ふう・・・」

看護婦「国雪さーん。そろそろ始めますよー」

国雪「あ、お願いしまーす」

俺は野球人生が決まる部屋へ看護婦とともにストレッチャー(手術患者が乗る台)に乗って向かったのだった

国雪の母「がんばれ浩孝」

1時間後

ガチャ

国雪「・・・・・・・・・・・・・・・・」

国雪の母「先生?浩孝の肩は?治ったんですか?」

先生「・・・・・」

国雪の母「先生?」

先生「すいません。手術は失敗してしまいました。いや、言い訳に聞こえるかもしれませんが、もう治らないんです。国雪君の肩は・・・」

国雪「・・・・・・・・・・・・・・・・」

また1時間後

国雪の母「浩孝?もう野球をやめるの?」

国雪「ああ・・・・・」

国雪の母「本当にいいのね?なら来週スカイヤーズの選手からはずしてもらうように監督さんに言ってくるわ」

国雪「ああ・・・・・」

国雪の母「残念だったわね・・・」

湘南グラウンド

田熊監督「国雪の肩の手術は失敗したそうだ。いや、もう治らないらしい」

保見沢「え〜?」

架界「うそだろ・・・国雪なしで来シーズンから投手ローテーションが組めねえよ」

山気原「仮にローテーションが組めても国雪なしじゃ投手層が薄すぎる。すぐに破られて終わりだ・・・」

唐居「ちくしょー!国雪さーん!」

卓橋「なんでだよ、なんでなんだよ」

国雪の肩は治らないと宣告されたスカイヤーズ選手たちは静まり返っていた。この光景からは国雪の重要さが分かる。

湘南病院

国雪「くそ!くそー!・・・野球やりたいよ・・・」

国雪 浩孝編 第2話に続く


作者から
前代未聞!個人編が2話に分かれた(まだ個人編は1個しか書いてない)!それだけ重要な話なんです。
では!第2話をお楽しみに〜


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